本谷眞智子〜現代染色作家列伝/柿渋染

むかしの染め方で柿渋染、藍染、草木染を手掛ける山形県小国町在住の染色家 本谷眞智子さんの『柿渋染』作品展が開催されました。山形の太陽と風土に根ざし、染め上げた布たちです。




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2011年04月14日(Thu)
本谷眞智子〜現代染色作家列伝/柿渋染
山形県小国町の染色作家 本谷眞智子による「本谷眞智子 むかし染 ─ 柿渋染 ─ 展」

本谷眞智子(ほんたに まちこ)

 山形県小国町に「染工房どんぐり」を構える染色家 本谷眞智子(ほんたに まちこ)さんの柿渋染展が、ぎゃらりー小川にて2011年4月11日から15日まで開かれています。この機会に本谷眞智子さんの人と作品をご紹介したいと思います。

 本谷さんの工房がある小国町は磐梯朝日国立公園に属する、朝日連峰、飯豊連峰という雄大な山並みに包まれています。夏は雨が多く、冬には全国有数の豪雪地帯となりますが、その水は多くの動植物の生命を育み、豊かな作物の実りをもたらすのです。本谷さんは、この地の1万5千坪(!)にも及ぶ広大な敷地のなかで鶏を飼い、無農薬野菜を栽培し、そして染色の創作に精力的に取り組んでいます。


 先人の知恵がいっぱい詰まった柿渋染。もともとは漬物を好む土地柄から、漬物桶の防水に使われていたとのこと。もちろん一般にも、和紙に染めて番傘にしたり、酒袋や漁網の染めに使われてきました。また衣類をはじめとする布製品にも、紫外線を防ぎ、消臭効果に優れ、布を丈夫にするという実用的利点から多く使用され、時の経過と共に、色合いや風合いの変化を楽しめることも大きな魅力とされています。

 本谷さんが柿渋染に取り組む契機となったは、小国町への転居でした。豆柿(マメガキ)が庭に沢山なっていたのです。柿渋は、この豆柿の未熟果を発酵させて作ります。市販のものには2年ものなど若い柿渋もあるようですが、すべてを手づくりする本谷さんは、熟成してからもさらに7〜8年もの間、じっくりと柿渋を寝かせることで色を深め、独特な臭みを取り除きます。

 こうして出来上がった山形の柿渋は優しい色に染め上がります。その訳は北国の穏やかな日差し。柿渋染は太陽の染めとも呼ばれるほど、太陽の光に何度も何度も曝す事で、どんどん色の深みを増して出来上がりますが、南国の強い日差しで一気に発色させるよりは、昔ながらのやり方にこだわり、ゆっくりと時間を掛けることで、色ムラの無い最高の柿渋色が生まれるのです。


 一枚の布が染め上がるまでには、40〜50回も柿渋を染め重ねる作業を繰り返さなければなりません。染めれば染めるほど柿渋が繊維の中まで浸透し、色落ちも少なくなります。作業が出来るのは四月から九月の半ばまで。使う布は麻・綿などの植物性の天然素材。古布は使わず、バッグや帽子もすべて本谷さん自身が縫製します。
山形の太陽と風土に根ざし、素材と手法にこだわり尽くして出来た作品の数々には、柿渋染の真髄に出会う喜びがあります。

 尚、本谷眞智子 柿渋染展の記事はクラフト小川ぎゃらりー小川の公式サイトにも掲載中です。
本谷眞智子 柿渋染展を動画でご紹介


【 作  品 】


本谷眞智子  ニットカーディガン
【柿渋染】綿100% 税込価格¥73,500
ブローチ
【柿渋染】 税込価格¥3,675

 
本谷眞智子  組み合わせバッグ
【柿渋染】酒袋と綿布 税込価格¥26,250


本谷眞智子  半袖ブラウス
【柿渋染】綿100% 税込価格¥26,250


本谷眞智子  蔓編みバッグ
【山葡萄】 税込価格¥120,000


本谷眞智子  帽子
【柿渋染】麻100% 税込価格¥15,750


本谷眞智子  ニットセーター
【柿渋染と藍染】綿100% 税込価格¥63,000


本谷眞智子  のれん
【柿渋染】葛(くず)布 税込価格¥157,500


本谷眞智子  ボレロ
【柿渋染】綿100% 税込価格¥52,500


本谷眞智子  バッグ
【柿渋染と藍染】酒袋と綿布 税込価格¥18,900


本谷眞智子  蔓編みバッグ
【沢ぐるみ】 税込価格¥70,000


本谷眞智子  ロングベスト
【柿渋染】綿100% 税込価格¥50,400
半コート
【藍染】麻100% 税込価格¥31,500


本谷眞智子  ブラウス
【柿渋染】琉球絣(綿100%) 税込価格¥31,500
スカート
【草木染】麻100% 税込価格¥36,750


本谷眞智子  長袖ブラウス
【柿渋染】綿100%/金糸入り 税込価格¥29,400


本谷眞智子

【 よ こ が お 】
群馬県館林市生まれ。日本染織学園(京都)卒業後、益久染織研究所にて学ぶ。現在、山形県小国町在住。ぎゃらりー小川(東京)・ギャラリー温々(埼玉)・大和屋ギャラリー(群馬)・ギャラリーサザ(茨城)・アトリエ トム(千葉)・ギャラリー藍花(静岡)にて個展。島屋・三越・松坂屋など百貨店にてグループ展多数。


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《プロフィール》 昭和32年東京赤坂に生まれる。都立九段高等学校卒業。昭和52年東京学芸大学教育学部入学。美術科を専攻。故橋本次郎先生に彫塑を、橋本堅太郎先生(前 日展理事長)に木彫と彫塑を師事。昭和58年大学院教育学研究科修士課程を修了する。中学校教諭一級普通免許及び高等学校教諭二級普通免許を取得。昭和57年4月より昭和59年3月まで東京学芸大学付属小金井小学校にて講師を勤める。平成3年、家業である有限会社クラフト小川の代表取締役に就任。現在に至る。現住所は東京都墨田区。家族構成は家内と長男と長女。愛読書は吉村 昭の小説と随筆(最近では“闇を裂く道”に感銘!)。それと吉田秀和の評論集。愛聴盤には4大B(バッハ・ベートーヴェン・ブラームス・ブルックナー)とヴェルディ・プッチーニのイタリアオペラが多い。好きな曲はフランクのヴァイオリンソナタ。
社団法人 日本彫刻会会員
社団法人 太平洋美術会会員

カレンダ
2011年4月
         
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