山下春径〜現代染色作家列伝/付立染

付立染とは友禅染や紅型染と違い、下絵なしで直接、布地に一つ一つ写生をもとに絵を描く染物です。着物・帯からテーブルセンター・ブラウス・帽子などの小物まで、山下春径さんは付立染の技法で山野草の花を咲かせます。素朴で可憐な花たちは私たちに季節の野山を思い起こさせてくれることでしょう。

2008年05月14日(Wed)
山下春径〜現代染色作家列伝/付立染
付立染家元 山下春径の付立染による「付立染家元 山下春径作品展」

■□■ 山下春径(やました しゅんけい)■□■

 付立染家元 山下春径さんの「付立染 山下春径作品展〜五月晴にさそわれて〜」が、ぎゃらりー小川にて2008年5月12日から17日まで開かれています。
 この機会に山下春径さんの人と作品をご紹介したいと思います。
 付立(つけたて)とは、もともと歌舞伎の世界で急場の代役のことを言うとか・・・。確かに絵画のジャンルとして『付立画』と呼ばれるものはあるのですが、『付立染』とは耳慣れぬ言葉とお思いの方も多いはず。それもそのはず、付立染家元と自ら名乗られるとおり、山下春径さんが今から三十年も前に創始された染物が正に『付立染』なのです。
 付立(つけたて)染とは友禅染や紅型染と違い、無のところに下絵も線も描かず写しもせずに、一気に一筆にて直接、布地に絵を描き上げる技法です。それ故に同じ作品は絶対に出来ず、どれも一点物としての価値あるものばかり。
 それでも作品は呉服屋さんで見慣れた値段とは違い、驚くほどにお手頃です。もともとご実家の稼業が京都西陣の染物屋さん。それあって可能な産直価格でもありますが、やはり根本は大勢の方にご愛好下さることを願ってのこと。ご両親やご姉兄一同が染物や着物の仕立てに携わり、また日常から普段着として着物をお召しになっていたため、幼い頃からごく自然に和装の世界に親しんでこられた方ならではの着物に対する愛着がなせる業なのでしょう。
 着物は素材・色・模様など、日本人の愛して止まない四季の風情を写した優美な世界。自ずと牡丹や菊などの花模様で彩られようになります。ですが山下さんはそれだけでなく季節の野山を思い起こさせるような素朴で可憐な花々を咲かせます。そしてそれを裏打ちするのが、多数のスケッチ。まずは植物の姿をよく観察し、次に丹念に一つ花、一つの葉を正確に写しとっていく。こうして描きためたスケッチブックが優に何十冊とあるとのこと。美しい染め物を生み出すにはこうした地道な努力が必要なのですね。
 付立染 山下春径作品展の記事はクラフト小川ぎゃらりー小川の公式サイトにも掲載中です。



山下春径 付立染帯「卯の花」 税込価格¥58,000
お仕立上がり


山下春径 付立染帯「泰山木」 税込価格¥75,000
お仕立上がり


山下春径 付立染帯「らん」 税込価格¥62,000
お仕立上がり


山下春径 付立染帯「菊と梅」 税込価格¥70,000
お仕立上がり


山下春径 付立染帯「垣根ぼたん」 税込価格¥60,000
お仕立上がり


山下春径 付立染帯「牡丹」 税込価格¥63,000
お仕立上がり


山下春径 付立染着物「しだれ櫻」 税込価格¥220,000
お仕立上がり

京都西陣 袋帯 税込価格¥450,000


山下春径 付立染着物「四君子」 税込¥200,000御約定済

京都西陣 袋帯 税込価格¥300,000


山下春径 付立染着物「鯉」 税込価格¥150,000
お仕立上がり

京都西陣 袋帯 税込価格¥380,000


山下春径 付立染着物「薔薇」 税込価格¥130,000
お仕立上がり

京都西陣 袋帯 税込価格¥380,000




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《プロフィール》 昭和32年東京赤坂に生まれる。都立九段高等学校卒業。昭和52年東京学芸大学教育学部入学。美術科を専攻。故橋本次郎先生に彫塑を、橋本堅太郎先生(現 日展理事長)に木彫と彫塑を師事。昭和58年大学院教育学研究科修士課程を修了する。中学校教諭一級普通免許及び高等学校教諭二級普通免許を取得。昭和57年4月より昭和59年3月まで東京学芸大学付属小金井小学校にて講師を勤める。平成3年、家業である有限会社クラフト小川の代表取締役に就任。現在に至る。現住所は東京都墨田区。家族構成は家内と長男(中3)長女(高2)。愛読書は吉村 昭の小説と随筆(最近では“闇を裂く道”に感銘!)。それと吉田秀和の評論集。愛聴盤には4大B(バッハ・ベートーヴェン・ブラームス・ブルックナー)とヴェルディ・プッチーニのイタリアオペラが多い。好きな曲はフランクのヴァイオリンソナタ。
社団法人 日本彫刻会会員
社団法人 太平洋美術会会員

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