藤井啓太郎〜現代クラフトマン列伝

新しい発想で籐という自然素材を自由に使いこなすバスケタリー(かごづくり)作家。編む・織る・巻く・組むといった技法を駆使して、さまざまなデザインのかご、インテリアを発表しています。




2006年07月10日(Mon)
藤井啓太郎〜現代クラフトマン列伝
■□■ 藤井 啓太郎 (ふじい けいたろう)■□■

 藤井啓太郎展〜籐をあむ〜がぎゃらりー小川にて2006年7月10日から22日まで開かれています。
 この機会に藤井啓太郎さんの人と作品をご紹介したいと思います。
 尚、藤井啓太郎展の記事はクラフト小川ぎゃらりー小川の公式サイトにも掲載中です。

 藤井さんは『籐=ラタン』という自然素材を自由に使いこなすバスケタリー(かごづくり)作家。編む・織る・巻く・組むといった技法を存分に駆使し、籐でしか出来ない形や編み方に限りないこだわりを持ちながら、新しい発想でさまざまなデザインのかご、インテリア作品を発表しています。

 編み組みでの造形というと木や竹も使われますが、大きな違いは断面の形状。籐芯の断面は丸いので平たい素材よりも自由度があります。だからといって、日常使いに耐え得る実用強度を満たすとなると、自ずと籐という素材に最適の構造があり、編む秩序が必要となるのです。要するに素材の性質・編み方・デザインが調和し、そこに完璧な整合性が備わってこそ、はじめて一つの作品が完成するということ。藤井さんのカゴは作るのが凄く難しいとされる所以です。

 そもそも籐は、竹でも木でもないヤシ科の植物。東南アジア、インド、アジア大陸などの熱帯から亜熱帯にかけてのジャングルで自生しています。
 植物の中では一番軽く、しなやかで、堅牢性があり、使い込むほどに美しくなるという魅力的な素材。この籐はまた、3次元以上の複合曲線を創ることが可能であり、曲げて優美な立体感、編めて細心なデザインが自由に出来ます。─自由自在に曲げられる─これが籐という素材が持つ最も特徴的な特性です。

 藤井啓太郎展では照明も出品されています。これも籐という素材が自然で素直であればこそ可能なことで、どんな物とも協調しコーディネートすることが出来るというのもまた、籐の大きな魅力の一つと言えましょう。

 木材の乱使用、乱伐採により地球環境の破壊が叫ばれていますが、籐は3年から5年で成長する地球にやさしい素材です。
 藤井啓太郎さんは長年使い込めるだけの品質に素材の力を高めるため、ポリウレタンによる表面塗装(もちろん食品衛生法に適用)の前処理として、重要文化財などにも同様に施されるプレポリマーを含浸させて木固めをしています。だから防水は万全。清潔でダニ等の心配も全くありません。汚れたらシャワーで丸洗いして陰干しをして下さい。中性洗剤を使用しても大丈夫です。使用上の注意は直射日光を避けるということだけ。
部分的な補修・修理から、縁巻きを活かしてのカゴ部分全体の取り替えなどメンテナンスも多様に可能です。籐は天然素材100%。ごまかしが無く、工業化が進んだ現在でも全て一つ一つ手作りで、熟練の技で手間暇かけて、愛情をもって創り上げています。愛用すればするほど、家庭と共に年輪を重ね見事に育って行くことでしょう。
 

藤井 啓太郎(ふじい けいたろう) 略 歴

1951年 東京都生まれ
1977年 武蔵野美術大学工芸工業デザイン科卒業
      山田照明設計室勤務
1977年 naoデザイン研究所勤務
1981年 日本クラフト展入選 新人賞受賞
1982年 工房自営   
1983年 国際交流基金「東アジア巡回展」
1984年 「Japan Exhibition」(ニューヨーク)
1985年 「国際デザインフェア金沢」招待出品
「Japan Crafts Fair」グリーンビル・アトランタ・ロリー巡回展 
1986年 ヤマギワ「Timber」シリーズでグッドデザイン賞部門賞受賞
1987年 日本クラフトフェア倉敷「クラフトと建築空間」
1988年 日本クラフト展 優秀賞受賞   
1990年 「Art & Craft Fair」ミルバレー(アメリカ)
1992年 日本工芸展招待出品   
1994年 「私の宝物展」(パリ)
      「Door展」新宿パークタワーOZONEホール
1995年 「竹 ルネサンス 現代の名工展」招待出品
      「Kunsthandwerk’95」招待出品(ハンブルグ)
1996年 「Contemporary Japanese Craft」(ロサンゼルス)
      「AKARI展」新宿パークタワーOZONEギャラリー   
1998年 「Basketry X」招待出品 スコッチデール(アメリカ)
      「AKARI展」新宿パークタワーOZONEギャラリー   
2000年 「SOFA in Chicago」(シカゴ)
      「AKARI PRODUCT」新宿パークタワーOZONEギャラリー
2001年 「Ausstellung,Kunstgewerblich」招待出品(ハンブルグ)   
2003年 「LUCE BUIA a milano」(ミラノ)
「Sculptural Object and Functional Art show」招待出品(ニューヨーク)
2004年 日本クラフト展 審査員特別賞受賞   

 

ネコの時計 税込¥21,600 43×16cm


イヌの時計 税込¥21,600 43×21cm


パン皿(大) 税込¥12,600 50×22×高6cm


パン皿(中) 税込¥10,500 37×22×高6cm


パン皿(乱れ)小 税込¥8,925 30×22×高6cm


パンカゴ(小) 税込¥15,750 径29×高12cm


手付きテーブルバスケット(小) 税込¥13,650
29×27×高30cm


手付きザラ(中) 税込¥12,600 径31×高30cm


夏のカゴ(小) 税込¥15,750 29×27×高30cm


手付きフリーバスケット(小) 税込¥13,650
26×24×高26cm


角ザラ 税込¥8,925 30×30×高6cm


手付きフリーバスケット(差し四つ目)税込¥42,000
径31×高51cm


テーブルトレイ(小) 税込¥10,500 33×30×高6.5cm


テーブルスクリーン 税込¥47,250 34×15×高57cm


フリーバスケット(小) 税込¥18,900 径31×高37cm


フリーボール(小) 税込¥10,500 径32×高13cm


“しっぽ”のある置時計 税込31,500 高47.5cm

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《プロフィール》 昭和32年東京赤坂に生まれる。都立九段高等学校卒業。昭和52年東京学芸大学教育学部入学。美術科を専攻。故橋本次郎先生に彫塑を、橋本堅太郎先生(前 日展理事長)に木彫と彫塑を師事。昭和58年大学院教育学研究科修士課程を修了する。中学校教諭一級普通免許及び高等学校教諭二級普通免許を取得。昭和57年4月より昭和59年3月まで東京学芸大学付属小金井小学校にて講師を勤める。平成3年、家業である有限会社クラフト小川の代表取締役に就任。現在に至る。現住所は東京都墨田区。家族構成は家内と長男と長女。愛読書は吉村 昭の小説と随筆(最近では“闇を裂く道”に感銘!)。それと吉田秀和の評論集。愛聴盤には4大B(バッハ・ベートーヴェン・ブラームス・ブルックナー)とヴェルディ・プッチーニのイタリアオペラが多い。好きな曲はフランクのヴァイオリンソナタ。
社団法人 日本彫刻会会員
社団法人 太平洋美術会会員

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