会津「無一窯」 〜現代陶芸家列伝

無一窯は白磁・染付を中心とした器を丁寧に作り続けながら、自然から与えられる想いを藍色の染付に託して表現しています。

2006年08月22日(Tue)
会津「無一窯」 〜現代陶芸家列伝
■□■ 会津「無一窯」(あいづ むいちがま)■□■

 雪深い北会津の地で、築百年になろうかという古民家に住んで、白磁三昧・染付三昧の『ものづくり』に励む鈴木幹雄さんと鈴木孫枝さんの窯、会津「無一窯」の“青と白の器展”がぎゃらりー小川にて2006年8月17日から8月25日まで開かれています。
 この機会に鈴木さん御夫妻の人と作品をご紹介したいと思います。
 尚、「無一窯」展の記事はクラフト小川ぎゃらりー小川の公式サイトにも掲載中です。

 無一窯の仕事は幹雄が白磁・青白磁の器胎をつくり、孫枝が絵付けをもっぱらとする、夫婦分業・夫婦合作の器作りです。

 次に「無一窯」という窯名ですが、「本来無一物 ほんらい‐むいちもつ」を由来とします。本来無一物とは、何ものにも執着すべきものはなく、一切のものから自由自在になった心境を指す仏教語。お二人がゼロからのスタートであったこともありますが、白地に絵を付けるには、一切の雑念から離れた、無心の境地を理想としたからでもあります。事実、鈴木孫枝さんの絵には既成の描画法では決して描くことの出来無い、無垢の力があります。モティーフも実にバラエティー豊か。山野草もあれば、洋花・サボテンもあり、スイカ・パイナップル・バナナ・桃といった果物から、果ては胡麻やコーヒー豆(!)まで描きます。そして、その絵は正にサプライズ。普通では思いもつかなかったような、視点と感性の存在に気付かされるのです。でもそれは、決して奇を衒ったものではありません。一所懸命に対象を見つめ、率直に、正直に描いた結果なのです。カメラが事実を語るのだとすれば、孫枝さんの絵は、孫枝さんにとっての対象の真実を見せてくれるのです。
 
 無一窯の器には、類稀な個性に出会う喜びがあります。



鈴木 幹雄 (すずき みきお) プロフィール

昭和24年 福島県三春町に生まれる
写真専門学校を卒業ののち東京にて通信社に勤務
沖縄を取材の折に壷屋焼に魅せられ読谷村に赴く
読谷村に滞在中であった浜田庄司(陶芸家 文化勲章受賞 昭和53年物故)の知遇を受けてその思想と作品に深い感銘を覚える
壷屋焼窯元にての陶芸修業を契機に30歳半ばにして陶芸家の道を志す
昭和58年 会津本郷町に移り住み会津本郷焼の陶匠 小松保男氏に師事
昭和60年 北会津村にて独立築窯
平成 4年 四人囃子の会(於 東京赤坂ぎゃらりー小川)
平成 5年 第一回 鈴木幹雄・孫枝ふたり展(於 東京赤坂ぎゃらりー小川)
以後各地にて個展・グループ展多数>


鈴木 孫枝 (すずき まごえ) プロフィール

昭和32年 沖縄県与那国島に生まれる
那覇工業高校デザイン科卒業
幹雄と結婚ののち志を同じくして陶磁器作りの道を歩み出す


染付七寸皿 桃&スイカ
径21.5×高3cm 税込価格¥4,800


染付七寸皿 ヤマユリ
径21.5×高3cm 税込価格¥4,800


染付七寸皿 ノブドウ&スイカ
径21.5×高3cm 税込価格¥4,800


染付面取珈琲碗皿 ノウゼンカズラ
カップ 径8.5×高7.5cm/受皿 径14.7×高2.5cm 
税込価格¥4,800


白磁花入れ 径9×高9cm 税込価格¥4,500

染付盛鉢 ホタルブクロ&壷&ハイビスカス&プランツ
径24×高7cm 税込価格¥12,000

お問い合わせ、作品のご購入を御希望の方は お問い合わせフォームをご利用下さい。



   


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《プロフィール》 昭和32年東京赤坂に生まれる。都立九段高等学校卒業。昭和52年東京学芸大学教育学部入学。美術科を専攻。故橋本次郎先生に彫塑を、橋本堅太郎先生(現 日展理事長)に木彫と彫塑を師事。昭和58年大学院教育学研究科修士課程を修了する。中学校教諭一級普通免許及び高等学校教諭二級普通免許を取得。昭和57年4月より昭和59年3月まで東京学芸大学付属小金井小学校にて講師を勤める。平成3年、家業である有限会社クラフト小川の代表取締役に就任。現在に至る。現住所は東京都墨田区。家族構成は家内と長男(中3)長女(高2)。愛読書は吉村 昭の小説と随筆(最近では“闇を裂く道”に感銘!)。それと吉田秀和の評論集。愛聴盤には4大B(バッハ・ベートーヴェン・ブラームス・ブルックナー)とヴェルディ・プッチーニのイタリアオペラが多い。好きな曲はフランクのヴァイオリンソナタ。
社団法人 日本彫刻会会員
社団法人 太平洋美術会会員

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