クラフト小川 ぎゃらりー小川  店主 小川純一郎 “モノもの” 応援帳 - 2010/10

上質な日本のクラフトのショップと陶芸・染織を中心とした工芸ギャラリーの店主が綴る“モノ=物”&“もの=者”へのエール集!




2010年10月30日(Sat)▲ページの先頭へ
秋… ふたり展 ─2010─ 〜赤坂ギャラりー探訪
彫金の上原由美子ときもの地創作服の丹美与による彫金ときもの地創作服の「秋… ふたり展」

秋… ふたり展

 「秋… ふたり展」とタイトルした恒例の2人展がぎゃらりー小川にて2010年10月25日から29日まで開かれました。素材の質感を豊かに表現する彫金は上原由美子さん。着物をリメイクして洋のモダンと和の伝統美を取り込んだ、独創的な創作服を創る丹 美与さん。この機会に御二人の作品をご紹介したいと思います。
 尚、「秋… ふたり展」の記事はクラフト小川ぎゃらりー小川の公式サイトにも掲載中です。

彫金/上原由美子


上原由美子  ブローチ 税込価格¥19,950
SILVER925


上原由美子  チョーカー 税込価格¥21,000
SILVER925、珊瑚


上原由美子  ネックレス 税込価格¥80,000
SILVER925、メッシュトルコ石


上原由美子  リング 税込価格¥38,000
SILVER925、メッシュトルコ石


上原由美子  ブローチ 税込価格¥52,000
SILVER925、アンダリューサイト

一般に『彫金』と呼ばれる金属工芸のジュエリーを制作する手法は、彫金・鍛金・鋳金に大きく分けられます。
上原さんの仕事は鋳金(ロストワックス製法)。
型に金属を流し込み作品を制作します。素材となる金属は金(K18)と銀(925)。リング・ブローチ・ペンダント・イヤリング、天然石を使ったものもあります。また、オーダーやリフォームも可能。
作品は原型となるワックスが可塑性に富んだものだけに、全体にソフトな仕上がりですが、素材の質感を大事にしているだけに、大変に存在感があります。
さりげないようでいて、その実、細かいところまで気を配った上原さんの仕事は、身に着けた方を美しく輝かせ、とてもお洒落な印象を与えてくれることでしょう。

きもの地創作服/丹 美与


丹 美与  ベスト 税込価格¥16,800
絹100%


丹 美与  ロングベスト 税込価格¥18,900
絹100%


丹 美与  ジャケット 税込価格¥84,000
絹100%


丹 美与  チュニック 税込価格¥29,400
絹100%


丹 美与  ブラウス 税込価格¥29,400
絹100%

丹さんの針仕事の原点は、針を持つお母様との思い出にあります。例えばお人形作りを覚えたり、授業参観にいらしたお母様の、着物をリメイクしたワンピース姿を誇らしく思ったり・・・と。
日本伝統の職人技が駆使された着物や帯には、先人が生み出したすばらしい紋様やデザインがたくさん詰まっているのです。
でも悲しいことに、それが箪笥の肥やしとなっているのも現実。丹さんの仕事は、箪笥の中で眠り続ける、思い出の詰まった着物や帯を美しく、優しく、新たな命を吹き込むことにあります。
和(着物)から洋(洋服)へとリメイクされた丹さんの作品を手にすると驚くほどの軽さに、まず驚かされます。そしてスタイル良く見せるデザインや裏地への粋な心遣いなど新鮮な喜びがあります。
着物をお持ちくださればステキな洋服になるとのこと。
オリジナルリメイクのご相談は丹さんのお店「裁縫屋」(TEL/FAX 03-3978-8653)までお気軽にどうぞ。

【丹 美与 プロフィール】
1988年 大泉学園駅前にオリジナルの店《裁縫屋》オープン
1989年〜東急百貨店本店ギャラリーにて『ちりめん手描き・古布展』
1995年〜東急百貨店10F四季彩工房にて年2回『きもの創作服展』
2001年〜高島屋新宿店《和 わ WA》ショップにてリメイク担当デザイナー/大阪大丸百貨店梅田店にて年2回、展示会とファッションショー
2001年5月 新宿京王プラザホテルにて出版記念ファッションショー
2002年 東急セミナーBE渋谷教室にて《丹 美与きものリメイク教室》講師
2002年10月 西武百貨店池袋店コミュニティカレッジにて《丹美与きものリメイク教室》講師
2003年 外人記者クラブにてファッションショー開催
2004年 帝国ホテルにてファッションショー開催
2007年 【和で遊ぶ 布の祭典】(於グランドプリンスホテル赤坂)にて着物リメイクファッションショー開催
百貨店・ギャラリーを中心に作品を発表している。



丹 美与(左)/上原由美子(右)

★秋… ふたり展バックナンバー★
2007年10月  /  2008年10月


お問い合わせ、作品のご購入を御希望の方は お問い合わせフォームをご利用下さい。


2010年10月22日(Fri)▲ページの先頭へ
手染・手紡・手編展 2010〜赤坂ギャラりー探訪
小林令子,鈴木博子の手染め手紡ぎ糸による手編み作品「第26回 手染・手紡・手編展」

 手染・手紡・手編 
 
 鈴木博子さんと小林令子さんの第26回 手染・手紡・手編展が、ぎゃらりー小川にて2010年10月18日から23日まで開かれています。
 今回で26回目。なんと!当ぎゃらりーで26年目の秋となりました。

 しかし、あきないんですね。ともかく毎回毎回、新作を発表されているんですから!そんな新作のなかでも、今回は原点に立ち戻って、とでも言うのでしょうか、自然色にこだわった作品が多いんです。
 羊といっても実はたくさんの種類があります。代名詞的な存在はメリノ。全世界の羊毛のほぼ半分が、このメリノ種といわれています。確かにヒツジといえば、未とかいて十二支にもあるように、中国では数千年以上も前から飼われていたようですし、ちょっと考えれば聖書にも「神の小羊」とあるのですから、洋の東西を問わない存在であることに間違いありません。
 それなのに、日本で羊が本格的に飼育され始めてから、まだ百年足らずとのこと。思いの外でした。現在、日本にいる羊のほとんどはコリデール。メリノ種に長毛種のリンカーン(リンコルン)などを交配してつくられた羊です。もちろん、交配の目的は産毛にあって、ジンギスカン料理はその後。コリデールは手編み毛糸にとても向いているんです。メリノ、コリデールと並んで有名なのはロムニー。小林さんと鈴木さんは、このロムニーを主体に、ジャケット・セーターなどの用途に応じてメリノなどを配合し、一本の糸を紡いでいます。

 余談ですが、店主のショップで取り扱う動物コレクション(リンコナダ社/ウルグアイ)の羊は、真っ黒な顔から真っ黒な耳が横にピョコッと出ていて、とてもかわいいんです。これ、サフォークという羊です。事程左様に羊は多品種なのです。それだけに色もさまざま。いえいえ、メリノならメリノ、ロムニーならロムニーといった一品種のなかでも純白から濃いチョコレート色まであり、斑模様もいたりして、実に幅広いバリエーションがあるんですね。今回はあらためて、そんな羊本来の自然色の魅力に気づかされた作品展となりました。

 尚、手染・手紡・手編展の記事はクラフト小川ぎゃらりー小川の公式サイトにも掲載中。


【 作  品 】


小林令子 セーター 税込価格¥62,000
自然色


鈴木博子 カーディガン 税込価格¥65,000 売約済
自然色


小林令子 カーディガン 税込価格¥68,000 売約済 
自然色


鈴木博子 ベスト 税込価格¥32,000
自然色 草木染(藍など)


小林令子 ベスト 税込価格¥45,000
自然色


鈴木博子 ベスト 税込価格¥35,000
草木染(藍・ヒメジョオン、etc.)・自然色


小林令子 ベスト 税込価格¥38,000
草木染(ラックダイ)


鈴木博子 ベスト 税込価格¥32,000
草木染(コチニール・チューリップ、etc)


小林令子 ベスト 税込価格¥35,000
草木染(チューリップ・藍)


鈴木博子 ロングベスト 税込価格¥35,000
草木染(あかね)・自然色


小林令子 手紡ぎ糸 100グラムあたり 税込価格¥4,000


鈴木博子 手紡ぎ糸  100グラムあたり 税込価格¥4,000



小林令子        鈴木博子

★ 手染・手紡・手編展 バックナンバー ★


お問い合わせ、作品のご購入を御希望の方は お問い合わせフォームをご利用下さい。



2010年10月09日(Sat)▲ページの先頭へ
篠崎 節〜現代染色作家列伝/草木染型染
群馬県安中市の染色作家 篠崎 節による「篠崎 節 草木染 ─ 型染 ─ 展」

篠崎 節(しのざき みさお)

 群馬県安中市に工房を開く染色家 篠崎 節(しのざき みさお)さんの草木染展が、ぎゃらりー小川にて2010年10月5日から10日まで開かれています。この機会に篠崎 節さんの人と作品をご紹介したいと思います。

 篠崎さんは染料植物の発見や技法の開発など、伝統の中に新しい草木染の世界を開拓した現代の名工にして染色家の故 山崎青樹氏(群馬県重要無形文化財指定者)とともに、草木染の研究に半生を注いできました。その活動は既に半世紀を越えるほどになりますが、現在も安中市内の自身の工房で、主に型染(糸染めでない型紙での染色)の創作に精力的に取り組んでいます。

 篠崎さんの個展を拝見して店主が想うことは、道を究めることで、その作品が人間としての倫理的な美しさにまで昇華されている、ということです。これも作品に謙虚なお人柄が投影されているからに他ならないのでしょうが、厳しく律儀で生真面目なお仕事ぶりに、本質的に善意の持つあたたかさのような温もりが感じられるのです。
 工芸を通して人間を信じ、善意に生きることをもって喜びとする・・・それは工芸がどこかの高みにあるものでなく、われわれ自身の身辺にあって「便利と効率」以上に大切なものが存在することを教えてくれます。

 草木染 ─ 型染 ─ には確かに奔放な即興の妙も、きらびやかな華やぎも無いかもしれません。しかし、すべての線の強弱がリズミカルに共鳴し、一本の線が必然のように次の線を招き、その線がまた当然のように更なる次の線へと連なる・・・その紋様の流れは爽やかに続き、作為も無ければ奇異もありません。そこには叙情があり、節度があり、品格があります。一面、不思議なほどのみずみずしさがあり、精神的に若々しい気力をも感じさせるのです。

 尚、篠崎 節 草木染 ─ 型染 ─ 展の記事はクラフト小川ぎゃらりー小川の公式サイトにも掲載中です。

きもの

篠崎 節  附下着物「美容柳」
【染料】ロッグウッド・小鮒草 税込価格¥350,000


篠崎 節  型染着物「大文字草」
【染料】梅 税込価格¥300,000


篠崎 節  附下着物「草の穂(小鮒草)」
【染料】松煙・藍・小鮒草 税込価格¥400,000


篠崎 節  附下着物「タンポポ」
【染料】松煙・ラック 税込価格¥400,000


篠崎 節  型染着物「あけぼの」
【染料】ラック・茜 税込価格¥300,000


篠崎 節  絵羽着物「春蘭」
【染料】藍・やまもも・くぬぎ 税込価格¥500,000

 自然の花や木を使った染料は正倉院の時代からありましたが、明治以降は合成染料が使われるようになり、藍染などを除いてほとんど途絶えてしまいました。
 自然界の植物を染料として布を染める「草木染」は、いまではその言葉自体、大変ポピュラーですが、元来は昭和5年に島崎藤村と親交のあった長野県出身の文学者・山崎 斌(やまざきあきら/1892〜1972年)が命名した創作語です。
 篠崎さんは山崎 斌の子息 山崎青樹氏とともに、技法の基礎も定まらぬ草創期から、何百種類という植物を採集して様々な試行錯誤を繰り返し、現在の草木染の技法を完成させました。天の恵みと地の祝福によってもたらされた自然の命を慈しみながら、ただひたすらに一点一点、布たちを染め上げてきた半生といえましょう。


のれん




篠崎 節  のれん「しだれ桜」
【染料】松煙・茜 税込価格¥40,000




篠崎 節  のれん「ざくろ」
【染料】紅柄・やまもも・松煙 税込価格¥35,000




篠崎 節  のれん「花水木」
【染料】梅・松煙 税込価格¥22,000




篠崎 節  のれん「ネリネ」
【染料】茜・うわみずざくら・松煙 税込価格¥22,000




篠崎 節  のれん「とろろあおい」
【染料】梅・やまもも・松煙 税込価格¥35,000

 型染は型や版を用いて柄を染める染色技法で、日本では手描きによる友禅、糸のくくりによる絞り染とともに、染色の代表的な技法とされます。
 篠崎さんの型染は植物写生に始まり、スケッチを10枚も15枚も描きます。そのなかから、最良の線、最適な形を抽出して図案を決定します。次に下図を渋紙に写して刃物で型彫りし、彫り上がった渋紙に紗をはります。このあと、糊置き・布干し・染料作り・豆汁(ごじる)引き・染色・糊落しといった多くの工程を経て、やっと一枚の染布が出来上がります。


小物




篠崎 節  ランチョンマット5枚揃え 税込価格¥12,500


篠崎 節  ランチョンマット「岩かがみ」(30×42cm)
【染料】茜 税込価格¥2,500


篠崎 節  ランチョンマット「桧扇の花」(30×42cm)
【染料】松煙・ネクタリン・茜 税込価格¥2,500


篠崎 節  ランチョンマット「舞鶴草」(30×42cm)
【染料】松煙・小鮒草 税込価格¥2,500

 
篠崎 節  ランチョンマット「野イバラ」(30×42cm)
【染料】松煙 税込価格¥2,500


篠崎 節  ランチョンマット「桜の花」(30×42cm)
【染料】松煙・茜 税込価格¥2,500


篠崎 節  コースター5枚揃え 税込価格¥2,500


篠崎 節  コースター「亀甲花紋」(12×12cm)
【染料】紅柄・やまもも 税込価格¥500


篠崎 節  コースター「山法師」(12×12cm)
【染料】松煙・やまもも 税込価格¥500


篠崎 節  コースター「野イバラの実」(12×12cm)
【染料】松煙・茜 税込価格¥500


篠崎 節  コースター「馬酔木」(12×12cm)
【染料】松煙 税込価格¥500


篠崎 節  コースター「松葉ボタン」(12×12cm)
【染料】松煙・茜 税込価格¥500



篠崎 節

型染は簡潔な表現で染め上げることが
美しさの出る染め方と言えるでしょう。
身の回りのさまざまなものから、
心に感じたものを模様にして型彫りをし、
型に合う色を求める過程が
この仕事の魅力でもあります。 篠崎 節


【 略 歴 】
昭和13年 茨城県筑西市に生まれる
昭和32年 群馬県高崎市内の草木染研究所において草木染
       の第一人者 山崎青樹氏とともに染色(主に型染)の
       仕事に従事する
平成 4年 安中市に工房を開き草木染の制作を続ける


お問い合わせ、作品のご購入を御希望の方は お問い合わせフォームをご利用下さい。



   


《クラフト小川ぎゃらりー小川のサイトメニュー》はじめにトピックス展示会スケジュール御利用のご案内お勧め商品作り手案内
《店舗所在地》〒107−0052 
東京都港区赤坂3−12−22
3-12-22,Akasaka,Minato-ku,Tokyo,107-0052
TEL.03−3583−3628
FAX.03−3583−3640
eメール info@craft-ogawa.co.jp
《営業時間》11:30〜21:00 土曜20:00まで 日祝休 


《プロフィール》 昭和32年東京赤坂に生まれる。都立九段高等学校卒業。昭和52年東京学芸大学教育学部入学。美術科を専攻。故橋本次郎先生に彫塑を、橋本堅太郎先生(前 日展理事長)に木彫と彫塑を師事。昭和58年大学院教育学研究科修士課程を修了する。中学校教諭一級普通免許及び高等学校教諭二級普通免許を取得。昭和57年4月より昭和59年3月まで東京学芸大学付属小金井小学校にて講師を勤める。平成3年、家業である有限会社クラフト小川の代表取締役に就任。現在に至る。現住所は東京都墨田区。家族構成は家内と長男と長女。愛読書は吉村 昭の小説と随筆(最近では“闇を裂く道”に感銘!)。それと吉田秀和の評論集。愛聴盤には4大B(バッハ・ベートーヴェン・ブラームス・ブルックナー)とヴェルディ・プッチーニのイタリアオペラが多い。好きな曲はフランクのヴァイオリンソナタ。
社団法人 日本彫刻会会員
社団法人 太平洋美術会会員

カレンダ
2010年10月
         
           

アーカイブ
2006年 (37)
5月 (15)
6月 (8)
7月 (3)
8月 (4)
9月 (5)
10月 (1)
12月 (1)
2007年 (57)
1月 (4)
2月 (3)
3月 (4)
4月 (4)
5月 (9)
6月 (6)
7月 (6)
8月 (3)
9月 (4)
10月 (6)
11月 (8)
2008年 (42)
1月 (1)
2月 (4)
3月 (5)
4月 (4)
5月 (3)
6月 (4)
7月 (2)
8月 (4)
9月 (5)
10月 (4)
11月 (3)
12月 (3)
2009年 (19)
1月 (2)
2月 (1)
3月 (4)
4月 (2)
5月 (1)
7月 (5)
9月 (1)
10月 (2)
12月 (1)
2010年 (11)
5月 (3)
6月 (1)
7月 (1)
9月 (3)
10月 (3)
2011年 (3)
4月 (1)
6月 (1)
9月 (1)
2012年 (6)
4月 (2)
6月 (1)
7月 (1)
9月 (1)
10月 (1)

アクセスカウンタ
今日:35
昨日:204
累計:932,383