クラフト小川 ぎゃらりー小川  店主 小川純一郎 “モノもの” 応援帳 - 2010/07

上質な日本のクラフトのショップと陶芸・染織を中心とした工芸ギャラリーの店主が綴る“モノ=物”&“もの=者”へのエール集!




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2010年07月08日(Thu)▲ページの先頭へ
清水 陽〜現代陶芸家列伝/伊豆
静岡県伊豆市の陶芸家 清水 陽の「清水 陽 作陶展」

 清水 陽 (しみず よう) 
 
 静岡県伊豆市の陶芸家 清水 陽(しみず よう)さんの作陶展が、ぎゃらりー小川にて2010年7月5日から10日まで開かれています。この機会に清水 陽さんの人と作品をご紹介したいと思います。

 清水さんは武蔵野美術短期大学を1982年に卒業後、愛知県瀬戸の赤津焼窯元で陶芸修業。以降、各地で個展・グループ展を重ね、現在は伊豆市で制作を続けています。
 作品は食器・花器など日常の器が中心で、凛としたたたずまいのなかに優しさを宿した磁器(青白磁・白磁)を得意としています。

 釉薬に含まれる鉄分の違いから青磁、白磁、青白磁に区別される磁器は、中国で影青(いんちん)と呼ばれているもので、簡単にいうと白い素地に釉薬(ゆうやく)を掛けて焼いた磁器のこと。中国では三国志の時代(三世紀頃)から作られはじめ、宋の時代に最盛期を迎えました。
 日本では、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、日本に連れて来られた陶工 李参平が肥前有田で窯を開き、白磁器を焼いたのが日本の磁器の起こりとして有名な話ですね。もちろん現在も、日本では多くの陶芸家が青白磁・白磁・青磁に挑み、伝統に根ざしながらも、新しい意匠に創意をこらしています。

 清水さんの青白磁は九州有田の磁器土をベースにしてブレンドした土を使い、厚めに釉薬を掛けて還元焼成することによって、柔らかい光沢と透明感をあわせもった淡いブルーを発色させています。発色顔料を加えずに原料そのものが持つ色を生かしているのが特徴です。
 また、白磁は青白磁と同じ土を使うのですが、酸化焼成をすることによって、卵の殻色にも似たキメ細かいマット状の温かみのある釉調になっています。
 青白磁と白磁、ともに器胎はポッテリとした造りです。磁器としては比較的厚めかと思います。
 口縁も、手のイメージを大事にした自然な処理をすることによって、端正でありながらも優美な器に仕上がっています。

 清水さんの器は、一見いま流行の白い器と一緒くたに、「シンプル」という言葉で括られてしまいそうですが、同じ「シンプル」でも量産で作られたものとは、味わいが違います。手のぬくもりというか、表情が異なるんですね。
 和にも洋にも使える、お料理が映える、清潔で使いやすい、お花が活きる、ということでは白であれば量産品でもいいのかもしれませんが、シンプルだからこそ上質である必要があります。なぜなら、表情があることで、長く使っても飽きがこないんですね。

 月の満ち欠けをモチーフにして制作した花器「moon」など、様々な生け方を楽しむ事ができる花器も多く出品されています。いけ花協力は草月流で華道家の中村まりえ(披香)さん。花をいける人の立場からみて、清水さんの花器は花との相性がよく、お洒落にいけやすいとのこと。色は白ですが、いけかた一つ、素材の選択ひとつで、四季を問わずに通年活躍してくれますとのことでした。

 尚、清水 陽 作陶展の記事はクラフト小川ぎゃらりー小川の公式サイトにも掲載中。


【 作  品 】


清水 陽 白磁白金(プラチナ)彩四方鉢 税込価格¥35,000
32×32×高さ12cm


清水 陽 青白磁ポット(小) 税込価格¥10,000
16.5×9×高さ13.5cm


清水 陽 白磁白金彩バターケース 税込価格¥7,000
17×11×高さ6.5cm


清水 陽 白磁切立ち湯のみ(大) 税込価格¥2,700
径8×高さ9cm


清水 陽 白磁カップ(大) 税込価格¥2,900
11.8×9.3×高さ7.5cm


清水 陽 青白磁長円皿(7.5×4.5寸) 税込価格¥3,000
23×13.5×厚さ1.3cm


清水 陽 青白磁皿(7寸) 税込価格¥4,500
径21.5×厚さ2.8cm


清水 陽 白磁白金彩角皿(5.5寸) 税込価格¥3,500
17.5×17.5×厚さ3cm


清水 陽 白磁白金花器(5.5寸) 税込価格¥16,000
18×10×高さ18cm


清水 陽 白磁花器 White Wall 税込価格¥18,000
21×9×高さ26.5cm
いけ花協力:草月流 中村まりえ


清水 陽 白磁花器 moon 25 税込価格¥12,000
19×12×高さ16.5cm
いけ花協力:草月流 中村まりえ


清水 陽 白磁花器 moon 03  税込価格¥38,000
35×15×高さ22.5cm
いけ花協力:草月流 中村まりえ


清水 陽 白磁花器 Type E(大) 税込価格¥25,000
径19×高さ20cm
いけ花協力:草月流 中村まりえ





【 略 歴 】

1982年 武蔵野美術短期大学 専攻科卒
   同年 愛知県瀬戸市 赤津焼窯元 霞仙陶苑勤務
1987年 東京代官山 陶芸教室 くらふと滝陶講師
1992年 東京銀座「陶悦」にて初の個展
1993年 伊豆畑毛温泉 大仙家 大仙窯講師
1994年 伊豆市 冷川に転居・築窯
 

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《プロフィール》 昭和32年東京赤坂に生まれる。都立九段高等学校卒業。昭和52年東京学芸大学教育学部入学。美術科を専攻。故橋本次郎先生に彫塑を、橋本堅太郎先生(前 日展理事長)に木彫と彫塑を師事。昭和58年大学院教育学研究科修士課程を修了する。中学校教諭一級普通免許及び高等学校教諭二級普通免許を取得。昭和57年4月より昭和59年3月まで東京学芸大学付属小金井小学校にて講師を勤める。平成3年、家業である有限会社クラフト小川の代表取締役に就任。現在に至る。現住所は東京都墨田区。家族構成は家内と長男と長女。愛読書は吉村 昭の小説と随筆(最近では“闇を裂く道”に感銘!)。それと吉田秀和の評論集。愛聴盤には4大B(バッハ・ベートーヴェン・ブラームス・ブルックナー)とヴェルディ・プッチーニのイタリアオペラが多い。好きな曲はフランクのヴァイオリンソナタ。
社団法人 日本彫刻会会員
社団法人 太平洋美術会会員

カレンダ
2010年7月
       

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